アイスコーヒー 2.0
アイスコーヒー 2.0
「〜 2.0」って表現は古いよ、というのはさておき、今の自分の心境をかなりうまく表しているタイトルになっている。
というのも、この 1 ヶ月ほどで自分の中でのアイスコーヒーの概念が大きく変わった。きっかけはフグレンで飲んだアイスコーヒーで、ひと口味わった瞬間、想像していた味と違いすぎて「えっ?なにこれ?」ってなった(正体は後述)。清涼感のある酸味とゆっくり効いてくる甘みと優しい苦味・・・。もうこれはコーヒーとは別の飲み物だな、と。
今回は思い立ったらすぐに手軽に作れるアイスコーヒーのレシピを書こうと思う。
アイスコーヒーの正体
お店の人に聞いてみるとケニア カンゴチョの豆を使ってコールドブリューで作っていて、浅煎り特有の酸味を丸くするためにきび砂糖を加えているとのこと。
ちなみにフグレンのコールドブリューは豆が日替わりのようなので、気に入ったら豆を買いつつ、お店の人にレシピを聞くのが良さそう。
レシピ
本題のレシピを紹介する。コールドブリューだとすぐに作れないので氷で急冷するタイプのアイスコーヒーにした。
- ケニア カンゴチョ: 17g(挽き目はドリップのちょい細め)
- お湯: 200g / 90℃
- きび砂糖: 1g〜1.5g(ティースプーン半分)
- 氷: 60g(適当で OK)
- 蒸らしは 30g で 50 秒(勢いよく入れない)
- 1 投目は 70g でスプーン撹拌する
- 2 投目は 70g
- 3 投目は 30g
- 落としきってからきび砂糖を入れてよく混ぜる
- 氷を入れたグラスに半分移してよく混ぜ、残りもいれてよく混ぜて急冷する
ポイントは、
- ボディと甘みがしっかり出るように意識する
- スプーン撹拌は好みで調整
- 前半はあえて多めにお湯を入れて溜まるようにする
- 氷はギリギリすべてが溶け切らないくらいがおすすめ
- 必要以上に冷やすと味がわからなくなる(15℃ くらいがいい)
感想
いろいろ試行錯誤してわかったことは、
- バカにせずに砂糖を入れろ
- 万能なアイスコーヒーのレシピは存在しない
1 つ目は大きな収穫。これまで変なこだわりで砂糖は入れてなかったけど、貪欲に理想の味を追求していくべきだな、と思った。 あとやはりこういう目的できび砂糖はベストだと思う。実際、自分はスコーンのレシピでも必ずきび砂糖にしていたので。
2 つ目は当たり前と言えば当たり前なんだけど、これまで自分がアイスコーヒーを本気で作っていなかったことに起因する。 ホットと同じでベースとしてのレシピは存在するけど、微調整することで恐ろしく美味しく仕上がるということは驚きだった。
また、アイスコーヒーは豆にかなり依存するので、豆が変わったら上記レシピはそのまま使えない可能性が高い。 特にカンゴチョはウォッシュトなのですっきりした後味を作ることに成功しているけど、ナチュラルだと確実にダメ。 重要なのは手元にあるレシピでありのままに淹れるのではなく、アイスのナチュラルの場合、どういう味を理想とするのかをまず考える必要がある。
ぜひ作ってみてください!って言おうと思ったけど、カンゴチョは売り切れになってる・・・。まだお店にはあるかもしれないのでぜひ寄ってみてほしい。 カンゴチョじゃなくてもウォッシュトであれば近いものは作れると思う。
参考文献
- Tim Wendelboe の著書
- フグレントウキョウの店舗にも置いてある
- Tim Wendelboe によるアイスコーヒーの作り方
- 氷を直接入れず、アイシングすることで味が薄まるのを防いでいる
- KENYA / AA KANGOCHO
- 記事書いてから気付いた・・・