アップグレード内容

GRIT 4540

PRINCETON CARBONWORKS GRIT 4540

課題

筑波夏の8耐に向けてある程度の巡航速度を楽に維持できるようディープリムを試したくなったのがきっかけ。

あとはENVE SES 3.4以上のエアロ効果が期待できるホイールとタイヤの組み合わせにしたらどんな感じなるのか興味があった。

選定

Princeton CarbonWorks が面白そうだったのでほぼ決まっていた。けど、一応有名どころのディープリムも検討してみたので、選定の詳細については ディープリム選定: エアロ効果とリム/タイヤの幅に書いてある。

結果、最初に考えていた WAKE 6560 ではなく GRIT 4540 を購入した。

ただ、実際に届いたのは注文とは異なる仕様でがっかり・・・。 一部仕様は購入時に選択できないのでメールでの依頼になるんだけど、工場側がオーダーシートをちゃんと見てなかったらしい。

8耐まで時間もないのでレースで使う許可をもらい、そのあと返送してあちらに届いたら新しいのを送るよ、と。今度は 1 ヶ月待ちではないようなので少しホッとした。

交換後

8耐には出場しないという判断をしたので、30km 程度の距離しか走っていない。それでも、GRIT 4540 の特性を体感できた。

実測 1428.3g で重量的には 1400g くらいの ENVE SES 3.4 (ディスク、DT Swiss 240S)と大きく変わらない。TUNE ハブは 100g ほど軽くなるという話だったのでそれとも合致する。

条件フロントリア合計
公称(リムのみ)415g415g-
レビューサイト実測(WI ハブ・スポーク込み)??1530g
実測(TUNE ハブ・スポーク込み)665.8g762.5g1428.3g

なので漕ぎ出しの軽さみたいなそういう変化はなかった。じゃあ何が違うのかというと、

  • リムとタイヤの一体感がさらに向上
  • 横風が吹いても影響ゼロ

自分はこれまで「剛性感」みたいな概念がよくわからなかったんだけど、imeZi から ENVE で得られた「一枚岩のような感覚」がそれなのかなぁと思えてきた。 今回は「一体感」はさらに増していて、速度が上がってくるとホイールの存在感が消えたような不思議な感じだった。 40km/h 以上になっても振動がほとんどなくて、ロードノイズもかなり静か。リム内に反響した「コォー」って音が聞こえるだけ。

さらに横風に対してのドラッグの少なさも感じることができた。8/7 は台風で風が強かったのでよいテストになった。 ENVE では「ハンドルを取られにくくなった」という改善だったけど、GRIT 4540 は「横風による抵抗を感じない」ところまでいった。 これはちょっと驚きの変化で感動した。

とはいえ、これらの変化をもたらしたのは GRIT 4540 だけとは言い切れない。今回リム以外に以下が変わっている。

  • タイヤ: Pirelli P Zero Race 26c
  • ハブ: TUNE KillHill + TUNE ClimbHill

回転の滑らかさは TUNE ハブによるもので、減速しにくいと感じたのはラチェット機構が変わったことによるもの。 タイヤが 26c になったことで空気圧を下げることができたので、乗り味がマイルドに変わったのはそれかもしれない。

足回りはリム単体やタイヤ単体ではもはや語れないとはいえ、GRIT 4540 は本当に面白いホイールで今後も楽しみ。

GRIT 4540 はリム内幅が 21mm でリム外幅が最大 29.9mm(高さだけでなく幅も変動)、タイヤは Pirelli P Zero Race 26c、チューブは RevoLoop REVO.RACE という組み合わせ。26c を使うのは初めてなのでタイヤ幅がどれくらいになるのかも未知数だったけど、6bar で実測 26.8mm 程度で余裕だった(何箇所も計測してないから嘘かも)。

Limbo さんの渋谷店がオープンしたのでめちゃくちゃ楽になった。本当にありがたい。

問題は ENVE SES 3.4 をどうするか。 当初はディープリムを購入予定だったので、オールラウンダーな SES 3.4 と共存できるという目論見だったけど、GRIT 4540 だと完全に被ってる。 とりあえず GRIT 4540 は返送するので、それまでは ENVE 使うとして、そのあとは放置するのはもったいないし委託販売かなぁ。

ENVE AERO HANDLEBAR + AERO STEM

課題

見た目をかっこよくしたかった。エアロかっこいいし、あとステム角度を水平にしたかった。

・・・というのが一番大きいんだけど、真面目な理由としては2つある。

  1. ハンドル形状が合わない
  2. 肩幅が狭いのでハンドル幅を狭くしたい

DIXNA の J-FIT TRAD というのを使っていたんだけど、どうにも合わない。 もともとはコンパクトを使っていて、ドロップ部分が握りにくいという悩みを伝えて選んでもらったんだけど、どうにもしっくりこない。

さらに自分の肩幅が 370mm くらいでめっちゃ狭いことが判明した。現状のハンドルは 420mm なので広すぎる。

選定

条件がいくつかあるので選定はそれほど大変ではなかった。

  1. カーボン
  2. ステムとハンドル別体
  3. ステム角度 73 度

候補としては ENVE AERO HANDLEBAR + AERO STEM、Deda Elementi VINCI だった(他にもあったけど忘れた)。

ENVE SES 3.4 で ENVE のクオリティの高さは十分実感できているので ENVE にすることにした。 ハンドル形状はコンパクトなので、とりあえず試してみようという感じ。ポジションがガンガン変わっているからもはやどれが正解なのかわからない。

軽量という観点では ENVE AERO STEM は微妙だった。おそらく剛性確保のためだと思われるが、200g ってのはカーボンにしては異常な重さ。

交換後

最高。交換して正解だった。幅が変わって、これまで無理に腕を広げていたんだな、って気付いた。 ショルダー部分に手のひらを置いたときにハンドルが平なので安定するし手も痛くない。 ハの字になっているのもとても握りやすい。サイズは 370mm(ドロップ部分は 420mm)。

これまでアルミだったので「剛性感」ってやつが変わるんかな?と思ってたけど自分が特に気にならなかった。 ホビーライダーには関係なさそう。尖ったような振動は消えたので振動吸収性は高まったのかもしれない。

ENVE AERO HANDLEBAR

見た目も想像以上にかっこよくて大満足。先っちょは残しておいた。これを「未練」と呼ぶらしい。

ENVE AERO HANDLEBAR

TERE ZERO SETBACK SEATPOST

カーボンシートポストをぶった切るで書いたので省略。

今後の予定